【10月31日締切】2027年度NCAR×AWARE 女性アーティストリサーチフェローシップ|研究費上限約85万円
国立美術館 国立アートリサーチセンター(NCAR)は、ポンピドゥー・センター国立近代美術館のAWARE部門と連携して、2027年度「NCAR × AWARE 女性アーティストリサーチフェローシップ」の申請を受け付けています。応募期間は2026年9月15日から10月31日(土)まで。日本と関わりのある女性アーティストの研究を進める研究者やキュレーターを対象に、約2件を採択し、1件あたり5,000ユーロ相当の日本円(約85万円)を上限に支援します。アート作品を制作して出品する公募とは異なり、視覚芸術に関する調査・研究のための制度です。
研究対象になる「日本に所縁のある女性アーティスト」とは
研究対象は、視覚芸術分野で活動する女性またはノンバイナリーのアーティストで、日本との関わりを持つ方です。公式募集では、日本国籍を有すること、日本に居住したことがあること、日本国籍の親族がいること、その他日本と特別な関係を有すること、などの条件を示しています。国籍だけで対象を狭めるものではなく、日本の美術史・表現史において見過ごされてきた多様な実践を検討できる枠組みです。研究する側の性別を限定する制度ではありません。
応募できる研究者・キュレーターの条件
応募者には、女性アーティスト研究に一定の実績があること、または当該分野での実務経験が求められます。研究期間中は原則として日本国内に居住または滞在している必要がありますが、応募者の国籍や永住資格の有無は問われません。所属機関を離れて研究に従事する場合はその機関の長の承認、研究施設などからの受入保証も必要です。単に研究テーマに関心があるだけでは要件を満たさない可能性があるため、受入体制まで含めて確認しましょう。
個人研究・共同研究のいずれも対象
応募方式は個人研究または共同研究です。共同で進める場合は研究計画全体に責任を持つ代表研究者を決め、共同研究者の研究実績も申請書類に添える必要があります。応募は1申請者につき1件までです。作品や活動の調査、アーカイブの分析、展覧会史、制作過程の聞き取りなど、多様な研究方法が考えられますが、実際の採否は研究計画の具体性と実現可能性によって判断されます。
支援金額・研究期間・結果発表
採択予定は2件程度で、1件あたりの上限は5,000ユーロ相当の日本円、募集案内では約85万円とされています。対象研究期間は2027年4月1日から2028年3月31日の1年間で、原則として延長は認められません。採否は2027年2月下旬までに電子メールで通知する予定です。研究費はあくまでも上限額であり、申請すれば必ず同額を受け取れるものではありません。必要な調査・旅費・資料費などを明確にした予算計画が重要です。
提出資料は指定3様式と研究実績
公式ページに掲載された申請書(様式1)、略歴(様式2)、支援金の内訳(様式3)をダウンロードして作成し、主要な研究業績の写しと一緒に指定のファイルアップロードサービスから提出します。郵送や持参での申請はできません。研究業績は最大3点で、最近5年以内に学会誌・専門誌等へ掲載した主要論文などを、A4換算20枚以内、原則として日本語または英語で提出します。他言語の論文には英訳が必要です。ファイル名には申請者の氏名や通し番号を指定どおり記載してください。
通常のアップロードに不具合が生じた場合のみ、fellowship@artmuseums.go.jpへ相談のうえ電子メール添付での提出が認められる扱いです。センターは資料受領を確認してから3稼働日以内に確認メールを送ると案内しており、届かない場合は問い合わせる必要があります。締切当日に不具合が起きると対応できない可能性があるため、余裕を持って提出しましょう。
選考では研究の新規性と社会的意義を重視
研究実績や資料へのアクセス準備、課題の明確さ、従来あまり注目されなかった女性アーティストに光を当てる視点、社会的意義、研究の将来性、予算の妥当性などが総合的に審査されます。また、研究対象の地域やコミュニティ、人々の歴史的背景・文化・尊厳・権利を尊重することが評価基準に含まれています。視覚芸術を対象とするため、映像・メディアアートや写真の歴史研究も研究対象と条件に合致する場合には検討できますが、創作活動そのものの制作費と混同しないよう注意してください。
応募要項・各種申請書
情報確認日:2026年10月18日。申請条件や経費区分の詳細、アップロード方法はNCARが掲載する2027年度募集要項を必ず優先してください。

